クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番 ミケランジェリ(79)

2017.06.29 (Thu)
ミケランジェリ13
ミケランジェリ(p)/ジュリーニ/ウィーン交響楽団(79、DG)はクリスタル。
オケも非常に素敵でウィーン的なのだが、
ピアノが入りと辺りを祓うような起立した音に持って行かれる。
いろいろ聴き比べるとミケランジェリ(1920~95)のピアノの音はかなり特徴的。
これはベーゼンドルファーなのか?持ち込んだスタインウェイなのか?
アクセントも明確できちっとしているが四角四面ではない。
ただ、この曲の持つお茶目さがあるかというとちょっと違う。攻めの音楽。

第1楽章はさりげなく可愛く始まるがすぐに巨大な威容が現れる。
オケはウィーン響だが実に美麗で悠々。
そこに硬質のピアノが入り込む。
痛いほどのびっしっとした音が決まりまくる。
13:20から18:08までベートーヴェンによる長大なカデンツァ。
この毅然としたタッチは貴公子然として凛々しい。

第2楽章もきりりとした音。癒しではない。

第3楽章のテンポは速くはないがダレ感は全くないのは
やはりミケランジェリのピアノだから。
ユーモアあふれる音楽だと思うのだが、そうしたノリはない。
ミケランジェリ2

録音はムジークフェライン大ホールに聴衆を入れたてTV放送用ライブ。
聴衆を入れたことで輪郭のくっきりした音が録れている。
このホールは聴衆を入れてこそ最善になると思う。
アナログだがヒスもなく生々しい音。ピアノはかなり明快にフォーカス。
聴衆ノイズは最小限で支障なし。拍手は入る。

18:29  10:38  8:50   計  37:57
演奏   硬A-    録音  90点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック