クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

プロコフィエフ ピアノ協奏曲第2番 レーゼル(69)

2017.05.28 (Sun)
レーゼル協奏曲集
レーゼル(p)/ボンガルツ/ライプチッヒ放送交響楽団(69、DS)はほの暗い抒情。
抑えた中に意志がチラチラするところがよい。

レーゼル(1945~)は旧東ドイツのピアニスト。
当ブログのコメントにレーゼル盤を推されている方がいらしたので探してみたら
なんと10枚組のBOXにポツリ入っていた。
これは確かベートーヴェンとハイドンの協奏曲狙いで買ったと思うので
全く記憶になかった。レーゼルみたいに
プロコフィエフのピアノ協奏曲で第2番だけ
録音している人は他にいるだろうか?

東ドイツのピアニストというのはオルベルツ、ツェヒリンなど端正で真面目な印象で、
果たしてプロコフィエフは合うのだろうか?
調べるとレーゼルはドレスデン生まれだが、モスクワ音楽院で学び
レフ・オボーリンに師事し、66年のチャイコフスキーコンクールで6位入賞とある。
なるほどソ連・ロシアものにも強いわけだ。
この録音は20代前半のレーゼルの記録だ。
Rosel-Peter.jpg

さて演奏だがこう書きながらもロシア的な濃厚さとか迫力とはやはり違う。
トラーゼのようなドロドロ感は無く表面のクールさを一貫させている。

第1楽章はヴェールをかぶったオケに硬質なピアノが入るところなど
実に雰囲気がある。カデンツァに入ってからも叩きつけるようなことは無く
骨太に進む。ただ、冒頭からは明らかに主人公のピアノが変容している。
なんだか既に大家的だ。

第2楽章のヴィヴァーチェはオケもピアノも抑制をかけながら突っ走る。
ある意味彼らの方向性を感じる。

第3楽章は極端な表情はなくかっちり。

終楽章は快速。
保有盤最短時間なのは極端な緩急をとらずスラスラ行くから。
だからこそ時々起る爆発が意味を持つ。
なお、ボンガルツのプロコフィエフも珍しいと思うが予想以上の好演。

ご推薦いただいたおかげで良い演奏が聴けました。深謝。

録音はライプツィヒ、フェアゼーヌング教会でのセッション。
ライプツィヒ、フェアゼーヌング教会
教会らしい綺麗な響きを伴うシルキートーンが美しい。
ピアノもキラキラ録れておりドイツ・シャルプラッテンの良さを感じる。
但し、ピアノのグリュッサンドやフォルティッシモの全奏では
j時代を感じテープ収録の飽和感は否めない。

11:18  2:30  7:04  10:37   計 31:29
演奏   A+    録音  86点

コメント

No title
私は、逆にハイドンのピアノ協奏曲が入っていることを知りませんでした。これなかなか、素直でチャーミングな演奏ですね。ご紹介ありがとうございます。
No title
再度このBOX聴きなおして
よいな~と感じいった次第です。
これも皆様のコメントのおかげです。

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