クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

プーランク 2台のピアノのための協奏曲 作曲者自身&フェヴリエ(57)

2017.05.27 (Sat)
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プーランク&フェヴァリエ(p)/デルヴォー/パリ音楽院管弦楽団(57、EMI)は
なるほどこういうことかと思う。

プーランク(1899~1963)は生粋のパリジャン。
彼の音楽はフランス的というよりパリ的と思う。
石畳を行き交うガタガタ車、到る所にあるチョコレート屋の甘い香り、
路地裏の馬具出身のブランドの慇懃無礼な店員、朝市の色んな人種の匂い。
僅かな個人的なパリ体験でもこの人の音楽を聴くと蘇る。

この曲は1932年作曲者と友人であるフェヴリエのピアノにより
ヴェネチア音楽祭で初演された。
プーランク&フェヴリエ
その時プーランクは「私は子供のころからクープランとカフェの音楽を
区別してませんでした。」と書いている。

雑多な要素(前年のパリ万博で聞いたガムランまで)を入れ込み、
でも下品にならず仕上げる。
純粋なクラシックファンからすると非統一なプーランクの音楽は
安心して聴けないので敬遠されるかもしれない。
しかし第2楽章の甘美さとひっそり忍び込む憂鬱には思わず寄せられる。

初演ピアニスト二人と往時のパリのオケの音に頷くしかない。

録音はsalle de la Mutualitéでのセッション。
モノラル末期の録音で帯域・広がりは無いが安定的。

7:43  5:28  5:27   計 18:38
演奏   巴  録音  75点

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