クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第4番 ラトル(2002)

2017.05.02 (Tue)
ラトル46VPO
ラトル/ウィーンフィル(2002、EMI)は指揮者とオケの競争曲。
それぞれの個性が融合するのでなく部分部分で顔を出す。

ベーレンライター版+モダン楽器・奏法による演奏。
登場当時はそれなりに刺激的だったが現時点から振り返ると
20世紀の響きを確認する。
そうした中でラトルらしい才気でこのオケ引っ張る。
がオケも完全に与さない。今はウィーンフィル、今はラトル、
今はどちらでもない、と聞き分けながら流すと楽しめる。

第1楽章はラトルがウッウッと唸りを発して鼓舞するが
オケは案外落ち着いた音を出している。
もしこれがイギリスの機能的なオケならば
もっと尖鋭な音楽になっていたのではないだろうか。

第2楽章は美しいウィーンを堪能できる。
比較的おっとりしたテンポで田園的な世界。

第3楽章は新味を出そうと工夫が見える。

終楽章はウィーンの弦の美しさとラトルの意欲の相克。

録音はムジークフェラインでのライブ。
ただし、聴衆ノイズ・拍手はない。たっぷりした音場で大オーケストラを聴く。
ただし、分離がもう少しほしいのと弦がややキンキンするのは残念。

11:47  9:53  5:28  6:43   計  33:51
演奏   A   録音  90点

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