クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第4番 P・ヤルヴィ(2005)

2017.05.01 (Mon)
pヤルヴィ47
P・ヤルヴィ/ドイツ・カンマーフィル(2005、RCA)は工夫も音もザクザク。
弦は6-6-6-4-3の小編成・対向配置。
トランペットとティンパニにはオリジナル楽器。
ノンヴィブラートをベースにしたピリオド奏法。音の強弱は強引なまでにつく。

P・ヤルヴィはとても器用な人で多様な演奏演出を行う。
このベートーヴェン全集はその中でも特に意欲的。
スコアを読み込み単にピリオドを取り入れましたというのを超えようとする。
なお、セッション収録の割にはアンサンブルはラフさを残すが、これも演出?

第1楽章の割とドスの効いた序奏から一気に走り出す。
この室内オケの弦は現代楽器だが流麗でなく少しささくれたった音をわざと出す。
聴きようによっては綺麗ではないが、この「谷間」の交響曲をアグレッシブに見せる。
左右の弦の掛け合いほか、ティンパニの細かな表情の変化など手が込んでいる。

第2楽章アダージョは急がず夜想曲的な雰囲気。
ただ、同じようなフレーズの繰り返しでも表情を変えてみせる。
あれ?と思わずスコアを見たくなる。

第3楽章は打撃音をしっかり両端で打ち出し中間部でおどける。

終楽章は目まぐるしい。スピードだけでなく各所で楽器がガチャガチャ鳴る。
思わずJ・シュトラウス「トリッチ・トラッチ・ポルカ」を想起。
ただ、何度も聴いていくと面白さ新鮮さがだんだん後退し、
それほど主張しないでもと思ったり。

録音はベルリン、ファンクハウス・スコアリング・ステージでのセッション。
響きは多くないがこの編成では適当。
明快なピックアップ。直接音主体で凝縮感ある音。

10:49  8:35  5:28  6:08   計 31:00
演奏   A   録音 93点

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