クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第7番 バーンスタイン(78)

2017.04.24 (Mon)
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バーンスタイン/ウィーンフィル(78、DG)は前半と後半で激変。
前半はひたすら恰幅と安定、後半は舞踏感満載。

バーンスタインがVPOと満を持して作ったベートーヴェンの交響曲全集。
同じころカラヤン/BPOが同じDGで全集を作ったが音楽はまるで違う。
欧州に進出してバーンスタインの音楽は丸くなった、
が同時に面白みも少なくなったといわれる。私もそう感じることがある。
それでも実際によく聴いてみると外見の奇抜さ無くとも充実感はある。

この曲もそうだ。
バーンスタインにとってこの「舞踏の神化」はぴったりだと思うが、
不思議なことにニューヨーク時代は落ち着いたテンポで煽らない
音楽づくりをしていた。というか、はっきり言えば煮え切らなかった。
しかしここでは前半は遅い中にも一層きめ細かな肌合いを持ち、
後半戦は怒涛の姿を見せる。

第1楽章はどっしり不動感。興奮させる音楽ではない。
しかし非常にきめ細かな指示=ニュアンスを感じる。
ここら辺が同じテンポの遅さでも旧盤の世界とは違う。

第2楽章は80年代ならもっと重くなっていたかもしれないが
ここでは均衡感がある。終結にかけてはテンポを落とし寂寥感を演出。

第3楽章からは一転躍動感。リピートをする。弾むリズムは面目躍如。

終楽章はバーンスタインの唸りとともに熱い。
敢えて粗さを演出したような感。本領発揮だ。
bernstein.jpg

録音はムジークフェラインでのライブ。
細部というより全体の響きを重視。アナログ末期の優等生。
拍手は無いが(個人的にはあった方がよかった)、
音の反響や静音部で確かに聴衆の気配は感じる。
また、指揮者の足のふみならし音が聞こえライブ感もある。

14:15  8:46  8:59  7:04   計 39:04
演奏   A+   録音  91点

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