クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第1番 モントゥー(60)

2017.04.22 (Sat)
モントゥー18
モントゥー/ウィーンフィル(60、DECCA)はただ聴けば良い。
どこまで指揮者でどこまでウィーンフィルの魅力なのか。
基本的には大枠をモントゥーが後はオケの自発性を尊重したような。
それが成功している。

ピエール・モントゥー(1875~1964年)は生粋のパリジャン。
Monteux-Pierre.jpg
しかしレパートリーは大変広い。
そして晩年の録音でも全く弛緩が無い奇跡的な感覚をもつ指揮者だと思う。

第1楽章いきなり弦と管がスタートする。その瞬間往時のウィーンに飛ぶ。
なんといってもウィンナ・オーボエの独特の音色がいい。
当時はヤマハ以前のツレーガーの音だと思う。
oboe-vienc3a9s-zuleger.jpg
この雅な音はバルビローリのブラームスでも印象的だった。

音楽の流れは実に自然。
後続楽章でも基本的に同様。第3、4楽章は特に颯爽としており軽やか。
あのトスカニーニやカラヤンより速いくらい。齢85にしてこの若々しさ。
気負いも衒いも無いかっこよさ。

録音はウィーン・ソフィエンザールでのセッション。
今は焼失してしまったこのホールの録音は好き。
勿論ムジークフェラインが本来の姿なのだろうが、
非常に明晰で音楽が締まって聴こえる。
対向配置の弦の掛け合いや鮮度の高い木管など印象的。
当時RCA傘下にあったDECCAの録音の優秀さを感じる。

9:01  6:05  3:21  5:30   計 23:57
演奏   維A+   録音  87点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック