クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第7番 クレツキ(67)

2017.04.12 (Wed)
クレツキ7.
クレツキ/チェコフィル(67、Supraphon)は山間部の喜びの舞踏。
モダン配置の当時の普遍的演奏スタイルだが、響きは往時のチェコフィル。
逞しいざくっとした弦を中心にした渋く太く美しい響き。木や森やこだまの音がする。

第1楽章は何の変哲もなく堂々と始まる。
素朴な響きだが弦がくっきり左右で分離して聴こえる。
どこにも溜めや誇張がなく安定して進むが、底流にぐいっと力が。

第2楽章弦楽の歩みが聴かせる。この懐かしい響きはなんだ。ローカル色満点。
60年代はまだオケの音にその地域が反映した。
このゆったりした美しい自然の音を聴いているとドヴォルザークにつながる。
この楽章でこれほど森を感じることはない。

第3楽章は村のダンスが目に浮かぶ。嬉々としている。
テンポは速くないが重くない。中間部ではまたもや森の静けさ。

終楽章も村ではお酒が入って一層盛り上がる。
太鼓が打ち鳴らされ、ラッパを吹き鳴らし、皆が踊り狂う。木管が囀る。
ほのぼのと幸福感に満ちた音楽。
ボヘミアダンス

録音はプラハ、ルドルフィヌムでのセッション。
抜けの良いこのホールを鳴らす。混濁せずすっきり。
低域は出ているが締まりがある。少し軽めの音。古さは感じるが新鮮。

12:20  8:45  7:59  7:12   計 36:16
演奏   村A    録音  86点

コメント

No title
クレツキ素敵ですね。ベートーヴェンの全集はすごく気に入ってます。クレツキは演奏家としてはマイルドですが、彼の作曲はモダンで都会的。演奏と作曲でまるで違う立ち位置にあるのが彼の魅力かもしれませんね。
No title
リベラ33様
クレツキの演奏は
昔聴いたときはぴんと来なかったのですが、最近は何かいい感じです。
リマスターで音がよくなったのか、歳のせいか・・・。

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