クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第7番 カラヤン(41)

2017.03.28 (Tue)
カラヤン71941
カラヤン/ベルリン・シュターツカペレ(41、DG)は戦時下33歳の挑戦。
手探りで始まり最後は直球ど真ん中。

カラヤン(1908~89)の長い盤歴の中で最初の正規録音は1938年12月の
「魔笛」序曲。本録音はそれから2年半後同じコンビで独ポリドールにより
録音されたもの。カラヤン初のベートーヴェン録音がこの「第7」。

第1楽章は後年の録音よりじっくり抑揚をつけて歌われる。
フルトヴェングラーのような緩急自在というわけにはいかず少しぎこちない。

第2楽章を聴くとカラヤンの特質が非常によくわかる。
テヌートを駆使しながら音楽を進行させるが、
フルヴェンのような耽溺型ではない。弦の動きは室内楽的。

第3楽章はリズムが今一つ乗り切れていない。

終楽章は前のめり。アクセントは明快に打つが微妙なずれを惹起させている。
ここでは表情を丹念につけるというより直線的。
特に後半はトスカニーニばりに畳み掛ける。

ヒトラーにお気に入りの指揮者とは言えなかったカラヤン。
よって、若き日はメジャーオケを振ることはあまりなかった。
しかし戦後、フルトヴェングラー亡き後念願のベルリンフィルを手兵にし
増員したオケで威圧的なまでのベートーヴェンを作り上げていく。

録音はベルリンでのセッション。驚くほど音がいい。
1941Herbert_von_Karajan.jpg
SPノイズも取り払われておりリマスターもよいのだろう。
残響は少ない分各楽器がくっきり聴こえる。
弦の分離はよい。低域やティンパニは遠い。

12:48  9:10  7:56  6:28   計 36:22
演奏   初   録音  74点

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