クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第8番 ネルソン(2005)

2017.03.23 (Thu)
ネルソン全集
ネルソン/パリ室内管弦楽団(2005、Ambroisie )はジャケ買い正解。
ベートーヴェンの交響曲全集でよもやそういうことをするとは思わなかった。
中の5枚組はそれぞれパリの夜の風景。

アンサンブル・オルケストラル・ドゥ・パリ、たぶん初対面ではないか。
1978年仏文化省のサポートのもとに設立。43名という人数でモダン楽器を操り、
このベートーヴェンでは対向配置、ピリオド的奏法採用。
この程度はよくある話だが、このオケの音が気に入った。
独自のザクザク感があり、これは生々しい。
録音の威力もあろうが非常に凝縮された力感を感じる。
また、太鼓がドスンドスンと低域からくるものだがら一層どっしり感がある。
フランスだから軽いという音ではなくヤルヴィのドイツ・カンマーフィルよりも図太い音。

指揮者のジョン・ネルソン(1941~)はコスタリカ出身、アメリカ人。
Nelson-John.jpg
このオケの音楽監督は1998~2008年の10年。その間の成果がこのベートーヴェン。
解釈的には持って回ったようなところはない。
ヤルヴィが手練手管だとすればこちらは一途だ。
ヤルヴィやシャイーのように仕掛け満載より素直に最近のベートーヴェンらしい
アプローチを聴きたいならむしろこのフランスのオケのほうがよいかもしれない。
なお、指揮者の助手としてアレキタンダー・マイヤーという人が記載されているが
何をしたのか不明。

録音はパリのIRCAM(フランス国立音響音楽研究所)のスタジオセッション。
ircam.jpg
ピエール・ブーレーズが設立した機関のホール。
響きはあまりなくとにかく厚みのあるしっかりした音が好ましい。分離もよい。

8:22  3:49  4:48  6:48   計 23:47
演奏   A+    録音  95点

コメント

安曇野さん、こんにちは。いつも楽しく拝読しています。¨ネルソン¨と見て、一瞬アンドリアス・ネルソンスかと思いましたが、それにしても、前々回のポルセリンなど本当に珍しい盤を紹介されていて、驚愕します。これからもよろしくお願いいたします。
No title
かずひろ様
ありがとうございます。
別に珍盤を漁っているわけではないのですが、
どうも未知のものに惹かれる性分は治りません(^^ゞ

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