クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第8番 P・ヤルヴィ(2004)

2017.03.22 (Wed)
ヤルヴィ38
P・ヤルヴィ/ドイツ・カンマーフィル(2004、RCA)は計算されたマッド感。
ベーレンライター+小編成モダンオケ+ピリオド奏法による激しい演奏。

この第8番、現代フルオケによる重厚かつ猪突猛進ド迫力な演奏は
1999年のバレンボイムで行き着いてしまった。
(2002年のラトル盤は超えられなかった)

21世紀に入ってからはプルトを絞り軽量化したオケのバトルに。
2002年のノリントン盤はライブで熱にうなされたような疾走感。
こちらはヤルヴィ、トゲトゲぶつかり合うのだがしっかりコントロール。
だからと言って優等生的というのではない。
音楽の美感を損なうリスクはしっかり冒してまで挑んだ演奏。
とにかく弦のアタックが激しい。しかも低域の頑張りは凄味がある。
木製バチのティンパニも爆発音のよう。
音の意識的なダイナミクスの幅が大きい。

しかし、音楽の世界も記録を塗り替えるようなところがある。
ヤルヴィの演奏に驚いていたら、今度はシャイーがやらかしてしまう。
しかもあちらはオケがゲヴァントハウスときている。

もちろん、このヤルヴィの演奏にも独自の魅力はある。
クラシックっぽくないビート感というのか、音楽が高速で走るときに
ンチャンチャと刻みながら猛烈な前進をする。脈動というのだろうか。

ただ、これまたシャイーと同じなのだが何回も聴いていると
強引ともいえる表情がくどくなることもある。

録音はベルリン、ファンクハウス・スコアリング・ステージでのセッション。
Bremer_Philharmoniker_in_the_Funkhaus.jpg
残響は少なく鋭い音。量感・低域成分は多くない。
細身ながら芯のある音。

8:05  3:50  5:30  6:43   計 24:08
演奏   A  録音  94点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック