クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第8番 ヴァント(87)

2017.03.19 (Sun)
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ヴァント/北ドイツ放送交響楽団(87、dhm)は真面目スタイリッシュ。
ただ響きが多すぎて彼の演奏スタイルを若干損ねているのが残念。

ギュンター・ヴァント(1914-2002)が日本で巨匠と崇められるようになったのは
いつごろだろうか。
多分1982年に北ドイツ放送交響楽団(現:北ドイツ放送エルプフィルハーモニー管弦楽団)
の首席に就任しブラームスの交響曲を出した頃からだろうか。
そして70年代から得意にしていたブルックナーが決定打になった。
ベームなどがいなくなった後、ドイツ本場物指揮者としてブームに。
ただ、彼は現代音楽にも精通していたように昔ながらの
本場物指揮者とは少し違う気がする。

彼のこのベートーヴェンも実に流れがよく均整がとれている。
厳しさはあまりない。全体に規範的な真面目さがある。
従来型の演奏で最近のピリオド演奏が明らかにしてきた
この曲の狂気は見えない。

録音はハンブルグ、フルードリッヒ・エーベルト・ハレでのセッション。
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もともと北ドイツ放送とドイツ・ハルモニア・ムンディ(dhm)による録音だった。
ただ、このホールはセッションで使うと響きが多すぎるような気がする。
ヴァントの音楽はもっとスッキリした音響が似合うのではないか。
ただヴァン自身響きの多い録音が好きだったのかもしれない。
ブルックナーにしても残響が次の音に重なる録音が多い気がする。

9:23  3:48  4:43  7:46  計 25:40
演奏   A-   録音  87点

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