クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートヴェン 交響曲第8番 マッケラス(97)

2017.02.26 (Sun)
マッケラスベト全
マッケラス/ロイヤル・リヴァプール・フィル管弦楽団(97、EMI)は素晴らしい推進力。
マッケラス(1925~2010)は米国生まれ豪州育ちで英国で活躍した指揮者。
彼の颯爽とした音楽は好きだった。
Mackerras-Charles.jpg
時代考証を駆使したこのコンビによる最初のベト全録音(1991~97)の完結盤。
デル・マー校訂スコアを用いてベートーヴェン指定のメトロノーム速度で再現。
モダン楽器使用だが配置は対向。

この演奏のいいところはジンマンほど軽くなく、シャイーほど煩わしくないところ。
直線的であるがシンフォニックな迫力があり、アクセントも馬力がある。
古楽器系の突出した刺激音はなく、マッシブな正統の力感。
新時代のベートヴェン演奏の先駆的演奏。

第1楽章から終楽章に至るまで一貫した疾走は実に快適で時に豪快。
前に進むビートの効いたリズム感は最高だ。
オケの重心はドイツ系ほど低くは無く中庸な響きは如何にも英国。
猛烈なテンポをとるも破綻なく突き進む。

録音はリヴァプールのフィルハーモニック・ホール。
少し曇った音でせっかくの鮮烈な演奏がマイルドになっているのは残念。
聴きやすくなっているともいえるかもしれないが。

8:35  3:41  5:37  7:05   計 24:58
演奏   S   録音  91点

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