クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第8番 カラヤン(55)

2017.02.23 (Thu)
カラヤンPO
カラヤン/フィルハーモニア管弦楽団(55、EMI)はステレオ盤。
カラヤンの実用ステレオ開始の録音。

カラヤンの8番は55年、62年、77年、84年盤を保有しているが77年盤だけ24分半、
あとは26分台の演奏時間。いずれも勢いのある演奏。
この盤はスピードだけでは負けるが荒々しいまでの突進力は眩しい。
思えば1955年はカラヤンがベルリンのシェフになった年、私生活も燦々としていた。
そんな晴れがましさが出ている。
後のベルリンフィルのような凄味はないがフィルハーモニアは颯爽。
なお、勢い優先で案外アンサンブルは粗い面もあるのがご愛嬌。

第1楽章はアクセントが徐々に強くなりドライブ感が増す。
第2楽章の弾むリズムも実に活き活き。
その間にレガートを差し込んでみせるなど余裕も見せる。
第3楽章中間部のホルンは伝説のD・ブレインだろうか。
のどかさもあり案外素朴。
終楽章も元気で明るい。
小細工なしに突き進む。トスカニーニよりもこなれた音づくり。

録音はキングス・ウェイホールでのステレオ・セッション。
1955_karajan.jpg
なお、この時の録音は両翼配置との記載もあるがそのようには聴こえない。
第1Vn→第2Vn→Vc・Db→Vaのよう。
ウォルターレッグの監修。まだステレオ初期で音の深さや量感はなくややハイな音。
それでもやはりステレオ。音の広がりはこの全集の中ではピカ一。

9:02  3:55  5:49  7:37   計 26:23
演奏   A    録音  84点

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