クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブラームス ピアノ四重奏曲第1番(シェーンベルク編) プレートル(2009)

2017.02.12 (Sun)
プレートルPQ
プレートル/ローマ聖チェチリア音楽院管弦楽団(2009、TOBU)はオペラ!
驚くべき自在な推進力で一気に聴かせる。このライブ時85歳。
全く弛緩せず意志を持った音楽が展開。この曲屈指の劇場的演奏。
そう、彼は根っからのオペラ指揮者なのだ。

ジョルジュ・プレートル(Georges Prêtre, 1924~2017年)は
先日1月4日92歳で亡くなってしまった。
(↓亡くなる数ヶ月前、いつも笑顔)
Georges Prêtre3

このフランスの指揮者は私にとってなんといってもプーランク。
60年代のEMIへの数々の録音はこの作曲家の魅力を教えてくれた。
軽く飄々としていながら切ない音楽だった。
Georges Prêtre2

その後あまり見かけないと思っていたが欧州ではどんどん名声を上げ
フランスより独墺、特にウィーンで活躍した。
そういえば2008年2010年のウィーンのニューイヤーコンサートを
最高齢で振っていた。如何に彼が当地で尊敬されていたかが分かる。

このイタリアのオケとは1962年以来の長い付き合い。
両者のラテン的な明るい気質があったのだろう。
Georges Prêtre4

この演奏も実にノリノリだ。ブラームスなのだが・・・。
第1楽章はいきなりそのテンポの速さに驚く。スリムな音で見通しが良い。
ドイツ的濃厚どっしり、ではない。

第2楽章のテンポの伸縮が大胆。
途中で音楽が止まりそうになりながらダンスする。
プレートルがニコニコしながら指揮している。

第3楽章も速めのテンポなのだが音楽は揺れる。
マーチのあっけらかんとした吹奏はほんとに楽しげ。

終楽章プレストもテンポが激変するのでオケが大変だ。
指揮者の気ままな?アゴーギクに聴く方も驚かされる。
常に歌に溢れカンタービレ。終結の怒涛の変転、追い込みは
まさにオペラだ。聴衆の熱狂当然だ。

録音は聖チェチリアのAuditorio Parco della Musicaでのライブ。
Auditorio Parco della Musica (Sala Santa Cecilia)
低域の量感や弦が薄くオケの厚みに欠ける音だが、一方が鮮明で強い。

12:58  8:40  9:30  10:15   計 41:23
演奏   匠    録音  90点

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