クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブラームス ピアノ四重奏曲第1番(シェーンベルク編) ドホナーニ(95)

2017.02.11 (Sat)
ドホナーニ
ドホナーニ/ウィーンフィル(95、DECCA)は弦だ。弦の魅力だ。
解釈的には変哲ない。例えばクラフト指揮のフィルハーモニア管と本盤は
解釈自体は変わらないが受ける印象が違う。オケの発するものが違うから。
ドホナーニは丁寧にウィーンの美感を引き出した。
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第1楽章冒頭より弦楽が芳香を振りまきながら進む。
ウィーンも現代的になったと思うがフレーズの終わりに漂う艶はやはり絶妙。

第2楽章ブラームスのおセンチなメロディが色気を持つ。
あくまで弦を主体にした演奏だが
ホルンや木管がくすぐるようなまろやかさで纏わりつく。ぞくぞくする。

第3楽章は中間のマーチの堂々とした鳴らし方は唐突感の無い仕上げ。
これは原曲に近いイメージ。準メルクル/N響などはシェーンベルクが
面白くした部分を拡大して見せたがここではブラームスのまま。

終楽章は軽やかなダンス。ここでも派手さは無いが実に楽しげ。
力むことなく始まるが次第に熱を帯びる。充実した響きは流石。

録音はウィーン・コンツェルトハウスでのセッション。
コンツェルトハウス
ウィーンの弦の美感を見事にとらえる。
まろやかなトーンは極めて豊潤。

12:08  8:06  10:57  9:03  計 40:14
演奏   A+    録音  93点

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