クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブラームス ピアノ四重奏曲第1番(シェーンベルク編) クラフト(98)

2017.02.06 (Mon)
クラフトschoenberg
クラフト/フィルハーモニア管弦楽団(98、NAXOS)は均整のカラフル。
シェーンベルクの狙った通り音がよく聞こえる。そして儚げな音楽が素敵。

ロバート・クラフト(1923~2015)75歳の録音。
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34年前の旧盤とは違って落ち着いた風情を見せる。
主情的なブラームスではなく客観性を持つ。
それがシェーンベルクのオーケストレーションの面白さを際立たせる。
録音の分離では無く、作り出す音楽がすっきりしているのだ。
そういえばこの指揮者のストラヴィンスキーも音が明快でよく聞こえる職人風だった。

第1楽章から流れはよく感情的な煽りが無いので涼しい。

第2楽章など声を潜めて語り合う木管が美しい。

第3楽章も淡々としているが、それだけに中間部のマーチの挿入が印象的。
両端部は完全にブラームス。

終楽章ロンドは力まない、蝶がひらひら飛ぶよう。
興奮を呼び覚ますような演奏ではない。

録音はロンドン・アビーロードスタジオでのセッション。非常にバランスがいい。
マストーンなのだが、聞こえる音はしっかり埋もれない。
量感はほどほど。虚仮威し感は無い。

13:55  9:09  11:00  8:51   計 42:55
演奏   A    録音  91点

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