クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第2番 クチャル(2005)

2017.01.22 (Sun)
クチャルニールセン
クチャル/ヤナーチェクフィル(2005、Brilliant)は新古典派。
テンポは軽快で響きも軽い。
バーンスタインが重量級のニューヨークを使って粘り気を持って表現した世界とは
大きく異なる。胆汁質、粘液質、憂鬱質、多血質と分けられた曲想の違いは
あまり重視せずハイドンの交響曲のようなすっきり感。
ティンパニが古楽のようにポンポンしているのも印象的だ。

昔ニールセンンがローカルな作曲家として扱われていたころは直截逞しい音楽、
その後メジャーオケの演目に登場するようになると巨大化した演奏になってきた。
カラヤン・バーンスタインがそれだ。

このニールセンの第2番の作曲は1902年。
マーラー、Rシュトラウスが活躍、そしてシベリウスもまだ交響曲第2番のころ。
後期ロマン派が最後の花を咲かせていた。その時代感に影響されたかもしれない。

しかし、ニールセンの音楽は実は独自の方向を向いていた。
このウクライナ系アメリカ人指揮者クチャル(1963~)の演奏は
そうしたことを気付かせる。
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唯一、速いと感じないテンポを採用するのが第3楽章。
ただ、ここでも見通しの良い響きは継続され憂鬱の高揚は限定的。
クチャルのニールセンの全集を手にしたのは発売当時。
その時は安っぽい軽い音楽と思ったが最近になって見直している。

録音はチェコのオストラヴァコンサートホールでのセッション。
オストラヴァコンサートホール

ホールトーンをしっかり入れているがピントはあっている。
抜けよく爽やか。全体に軽い音なのはオケの性質なのか録音もそうなのか。

8:47  4:19  12:17  6:43   計 32:06
演奏   軽A+    録音  91点

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