クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブラームス セレナード第1番 ラハバリ(90)

2017.01.17 (Tue)
ラハバリセレ1
ラハバリ/ベルギー放送フィルハーモニック管弦楽団(90、NAXOS)はおおらか。
このような曲ではこうした指揮ぶりがフィットする。

ラハバリ(Alexander Rahbari 1948~)はイラン・テヘラン出身の指揮者。
ほかにイランの有名な指揮者はいるだろうか?
10歳上のチェクナボリアンはアルメニア系のイランだった。
イラン1
とにかく若くして(1974~77年)テヘラン音楽院院長を務めるなど
母国では貴重な存在。77年ブザンソン指揮者コンクールで優勝し
80年にはザルツブルグ音楽祭でカラヤンの助手などを経て
rahbari_karajan.jpg
1988~96年にかけて本オケ(現ブリュッセル・フィル)の首席を務めた。
この間にナクソスはじめマイナー・レーベルに多数の録音を残した。
現在はザグレブ・フィルや母国イランで活躍しているとのこと。

またこのオケはベルギーという位置づけを示すような雰囲気を持っている。
ドイツっぽさよりフランス寄りで、まろやかな雰囲気はオランダっぽくもある。
彼らのストラヴィンスキーも聴いてきたが技術的な問題は感じられない。

冒頭より何も考えずに音楽に浸ることができる。
一貫して流れはよく飽きさせない。この指揮者は細部にものすごくこだわる
タイプではないと思うが、変な癖がない。
そんなところがナクソスにも評価されたところかもしれない。
終結までどうということがないかもしれないが明るく屈託ない伸びやかさが身上。

録音のスケールの大きさ綺麗さもこの演奏を好印象とする大きな要因。
なお、この盤は交響曲第3番と組み合わせているが、
第1楽章の提示部反復を省略したのでどうにか収まっている。

録音はブリュッセルのベルギー放送コンサートホールでのセッション。
Brussels_Phil_2013_-_Bart_Dewaele_2017011621405108a.jpg
非常に広大な音場で交響曲などでは少し肥大化した感じがするが
この曲では伸びやかさを演出している。

9:31  8:13  12:57  3:42  3:01  6:15   計 43:39
演奏   A+    録音  91点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック