クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

プロコフィエフ ピアノ協奏曲第1番 キーシン(93)

2017.01.13 (Fri)
キーシン
キーシン(p)/アバド/ベルリンフィル(93、DG)は第3楽章後半勝負。
正直言ってそれまでは標準的。

キーシン(1971~)はソ連のピアニストと思っていたら、
2002年に英国籍、2013年にイスラエル国籍に変更していた。

キーシンといえば個人的には88年のとり憑かれたような
ショスタコーヴィッチの協奏曲ライブが強烈だった。それに比べると、
プロコフィエフの若き反抗心を叩きつけたこの曲ではやや大人しい。

冒頭楽章は指揮もピアノも優等生的。
ピアノは端正だしオケは凄味を隠す。なにか全体に遠慮している。

第2楽章もとてもきれいだ。ピアノは飄々淡々。

第3楽章に入るとピアノが仕掛け始める。オケがこいつやる気か?と気が付く。
すぐにカデンツァに入りオケは沈黙。
問題はカデンツア終了後、様子を見ながら両者がにらみ合っていると、
ピアノが走り出す。オケが追いかけ本気を出す。やるならやってやる。
ということで最後のお楽しみはあったが時すでに遅しあっという間に終わる。

かつての神童も今や40後半。最近は内省的な曲の演奏が多くなった。
kissin_kid.jpg

録音はベルリンのフィルハーモニー大ホールでのセッション
(併録の第3番はライブ)一つの盤でセッションとライブを収めているが
大きな違和感を感じさせないのはさすが。
わずかにライブのほうがマス的とらえ方だがピアノのも強い。
セッションのほうが全般に整った音で迫力はやはり3番のほうがある。
ともかく過不足はない。

6:29  4:09  4:04   計 14:42
演奏    A    録音  91点

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