クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブラームス セレナード第1番 フランシス(96)

2017.01.12 (Thu)
フランシスセレナーデ
フランシス/ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団(96、ARTE NOVA)は
快活ホルン協奏曲。ホルン好きの人は持っておいて損はない。

指揮者フランシス(Alun Francis, 1943年~ )はウェールズ出身で、
もともとバルビローリ治世のハレ管やボーンマス響のホルン奏者。
その後指揮者に転向したが、ここではホルン偏向が如実に出ている。
この人はCPOのペッタションの暗い交響曲集で随分お世話になったが、
こんな活き活きとした指揮をする人とは思わなかった。
フランシス

ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団は、1993年創設のオケで
主にイタリア国内の若手を中心に編成されたが、
1999年にリッカルド・シャイーが音楽監督に就任しパワーアップした。
ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ管弦楽団
本盤は創設後3年目の録音だが技術的には全く問題ない。
人数が少ないのか音は軽くそしてイタリアらしくよく歌う。
そうしたことがセレナーデに実にぴったり。

第1楽章は非常にリズミックで前に進む。その中を朗々とホルンが駆ける。
まさか指揮者がホルンを吹いているわけではないだろうが録音もピックアップ。
普段聞こえないフレーズが飛び込んでくる。
ティンパニもヌケよくポンポン。実に明るく気持ちがいい。
そして11分から終結のフルートソロで導かれる振返りでは
ぐっとテンポを落としてしんみりとさせてくれる。憎い演出。

第2楽章も唯一の短調だがそよそよ行く。

第3楽章は軽く進むがホルンがいい感じでまろやかさを出す。

第4楽章木管の掛け合いが美しい。

第5楽章はまたもや出ましたホルン。
ここでは少し胸を張った勇壮な音を出す。気持ちいい。
ティンパニの合いの手も決まる。

終楽章も軽快なアクセント。音が明るいのはやはりイタリアだからか。
最後はまたもやテンポを落としてぐっと盛り上げてくれる。

録音はミラノでのセッション。
重量感はないが爽やかな伸びのいい音。
このような曲にはうまく合っている。距離感もよい。
ホルンはもとより各楽器が明瞭に聴きとれる。

12:10  7:04  12:56  3:32  2:27  5:50   計 43:59
演奏   S    録音  92点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック