クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブラームス セレナード第1番(ピアノ連弾版) マティース&ケーン(96)  

2017.01.11 (Wed)
piano serenade
マティース(p)&ケーン(p)(96、NAXOS)はブラームス自身によるピアノ連弾版。
ブラームスは自身の作品のピアノ用編曲を多数残している。

①4手連弾用編曲
 ・交響曲全曲
 ・大学祝典序曲、悲劇的序曲
 ・セレナード第1番・第2番
 ・ ドイツ・レクイエム
 ・凱旋の歌・ワルツ集「愛の歌」 Op. 52a
 ・ ピアノ協奏曲第1番
 ・ シューマンの主題による変奏曲
 ・16のワルツ集(原曲はピアノ独奏曲)
 ・ピアノ四重奏曲第1番と第2番
 ・弦楽四重奏曲第1番~第3番
 ・弦楽五重奏曲第1番と第2番
 ・弦楽六重奏曲第1番と第2番 
piano duo

②2台のピアノ用編曲
 ・交響曲第3番、第4番
 ・ハイドンの主題による変奏曲
 ・ ピアノ協奏曲第1番・第2番
 ・16のワルツ集(原曲はピアノ独奏曲)
 ・ピアノ五重奏曲は2台のピアノ用のピアノ・ソナタヘ短調(Op. 34b)として編曲。
piano.jpg

音楽が市民階級へ広まるとともに作曲家が出版によって生計を得る必要が
あった時代背景もありブラームスは積極的にピアノ用編曲を行った。
ただ、2台のピアノのための編曲や本来ピアノ曲独奏曲であったものまで
手掛けていることを考えると自身の芸術的欲求もあったものと思われる。

ナクソスはドイツのピアニストのマティース(女性)とケーン(男性)を起用して
duo_klein.jpg
積極的にこれらを音盤化している。
私も結構愛聴している。

ブラームスの晦渋かつ重厚な音楽が綺麗に研ぎ澄まされ
美しさが浮かび上がる場面が多々あるから。
例えば「ドイツ・レクイエム」などは作曲家の気負いが
スッととれて素敵なメロディに酔うことができる。
勿論、やはり原曲の方が良いなと思う場面もある。
そんなことを愉しんでいる。

そしてこの「セレナード」のピアノ連弾版は非常に良い。
交響曲を連弾にするとどうしてもフィナーレで迫力を出そうとして
低域のトレモロを多用してしまうがこの曲ではその必要が無い。
木管主導の九重奏は田舎の雰囲気があるが、
ピアノは煌めきがあるので印象はかなり異なる。
お洒落なレストランで優雅に食事を頂くときのBGMでも悪くない。
アダージョ楽章も癒し系。

録音はハイデルベルク・クララ・ヴィーク大講堂でのセッション。
明確にピアノを捉えた録音。会場の響きは自然に入り綺麗。

12:46  7:30  13:21  3:52  2:44  5:35   計 45:48
演奏   A+    録音  91点

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