クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブラームス セレナード第1番 アバド(81)

2017.01.07 (Sat)
アバドセレ1
アバド/ベルリンフィル(81、DG)は美麗+α。
カラヤン時代のベルリンフィルに客演しての録音。
このオケの芸術監督になるのは1990年。
ロンドン響とやる時ほどの踏み込みはBPOとはまだない。
それでもナイスなバランスに加えちょっぴりスパイスを効かせたりする。
繊細さではピカイチでナイーブな感覚。
abado.jpg
イタリアの指揮者はこの曲が好きなのか。
アバドはこのあと2006年MCOと再録音しているし、
ムーティやシャイーも録音している(実演も)。
やはり「セレナータ」の本場は歌謡性の強いこうした曲があうのかもしれない。
ドイツ系の指揮者はあまりこの曲を録音していない。

第1楽章は伸びやかでオケの実力を素直に発揮。
管セクションは自発性あり。ケルテスのような底抜けさはないが
盛り上げに意志を込める部分あり。

第2,3楽章は曲の弱点も長閑さに包んで届けてくれる。
弱音は実に美しい。

第4楽章も朴訥さよりも流麗で繊細。

第5楽章でも決して粗くなくホルンも飛び出さず実に品がいい。

終楽章も行儀がいい。

文句はないのだが、若書きのこの作品なのでもっと羽目を外したり
溌剌でもよかったかも。

録音はベルリン・イエスキリスト教会でのデジタル・セッション。
フィルハーモニーでなくてよかった。
巨大すぎない適度な音場。うまくまとまった録音。

13:14  8:13  14:50  4:07  2:41  5:52   計 48:57
演奏   A    録音 91点

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