クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブラームス セレナード第1番 ケルテス(67)

2017.01.02 (Mon)
ケルテスセレ1
ケルテス/ロンドン交響楽団(67、DECCA)ははち切れんばかりの喜び。
これほど幸福感に満ちた演奏はない。
ブラームスの若書き、公私ともに意気軒昂。そんな雰囲気が実によく伝わる演奏。
ケルテス(1929~73)もいよいよ充実の時を迎えていた。
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第1楽章のアップテンポの出だし、リズミック。ホルンが勇壮で、音がキラキラ輝く。
ティンパニがまた固く締まった音でスキップするような行進を印象付ける。
後半はシンフォニックで元気。
それだけにエピローグのフルートがそよ風のように清涼で効果的。

第2楽章はテンポがだれずに前を向く音楽にしている。
唯一の短調楽章であることを感じさせない。

第3楽章は一番セレナードっぽい曲想だが、
ケルテスは輪郭をぼやかさずしゃきっと仕上げる。
金管が強すぎる場面もあるが、この楽章ですら胸の高鳴りを感じさせるもの。

第4楽章も足取りしっかり、若者の音。

第5楽章はホルンが張り出しの強い音。
これは19955~68年までこのオケの首席をはった
名手タックウエル(Barry Tuckwell1931~)だろう。実に爽快なホルンだ。
Barry Tuckwell

終楽章はアクセントが強く元気いっぱい。
聴いた後に元気になれる曲であり演奏である。

録音はロンドン・キングスウェイホールと思われるセッション。
DECCAらしいメリハリくっきり。
所謂ステレオタイプを地で行くような左右も明快。

12:36  7:22  14:07  4:00  2:37  5:45   計 46:27
演奏  喜S   録音  88点

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