クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

プロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲第1番 オイストラフ(54) 

2016.12.20 (Tue)
オイストラフ
オイストラフ(Vn)/マタチッチ/ロンドン交響楽団(54、EMI)は濃厚な迫力。
昨今の軟な若者をなぎ倒す図太さ。

冒頭からものすごく自信に満ちた音。
表情は大きく歌舞伎を見るよう。
一方、若きプロコフィエフのか細い心の震えは、
アンプリファイアーで増幅され凶暴さの片鱗すら見せる。
これも若さの一つの表現かもしれないと思わせるほど説得力は強い。
終楽章の悶絶はヴァイオリンがオケを完全に引っ張っている。

オイストラフ(1906~74)はプロコフィエフ(1891~1953)と
国と時代を共有しているとともに、作曲家の苦難に共感している。
オイストラフはこの曲を青春の記録としてではなく
その後のプロコフィエフの困難な精神状況として捉えているのだろう。
Oistrakhと

録音はアビーロード第一スタジオでのセッション。
モノラルではあるがヴァイオリンがオンマイクで明晰。
いかにもスタジオ収録らしく通常はここまでソロが大きくない。
バックのオケもしっかり聴こえる。

9:45  3:51  7:44   計 21:20
演奏   共    録音  78点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック