クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

プロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲第1番 ムター(88) 

2016.12.15 (Thu)
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ムター(Vn)/ロストロポーヴィッチ/ナショナル交響楽団(88、ERATO)
は全然寒くない。

第1楽章、冒頭の音を聴いても線の細さ、震える心はない。
なんと堂々とした音なのだ。そして道の真ん中をしっかり歩む。
技巧は安定しきっている。・・・これが難点なのだ。
この曲は青春の心細さ、不安定さを欲してしまう。
ムターもよくわかっている。妙な癖はなく彼女にとってストレート。
でもわざと下手に弾くことなんてできない。

第2楽章も激しさはほどほど。オケも激しくはない。

終楽章も実に堂々としている。しかし何か胸に響いてこない。
同年録音のモルドコヴィッチ盤と各楽章のタイムは極めて近いが、
受ける印象はまるで違う。技巧ではムターなのだが・・・。

録音はケネディ・センターでのセッション。
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極めてまっとうで一昔前のNHK録音のような真面目さ。
しかし、この曲に必要なクールな空気感があるかといえばそれはない。
レンジもそこそこそで平板な印象。

9:16  3:50  8:27   計 21:33
演奏   A-    録音  89点

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