クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

コダーイ ガランタ舞曲 デュトワ(94)

2016.12.09 (Fri)
デュトワコダーイ
デュトワ/モントリオール交響楽団(94、DECCA)は実に美しい。
このコンビだから土着色は薄いことは分かっている。

デュトワはこのオケの音楽監督を1977年から2002年迄務めた。
80年代にはDECCAに一通り主要管弦楽曲を録音した。
90年代に入るとさらにレパートリーは広がる。
フランスものに適性を持つといわれるこのコンビのハンガリーもの。
かなり独自だ。ある意味とても新鮮。
フリッチャイやケルテス、ドラティなどと別の曲に聴こえる。
熱狂的興奮は求めずバレエ音楽のような優雅さ。

このCDは「コダーイ名曲集」で
①組曲「ハーリ・ヤーノシュ」
②マロシュセーク舞曲
③ハンガリー民謡「孔雀」による変奏曲
④ガランタ舞曲
が収録されておりまさにベスト。
録音も華やかでいうことなし。

でも、この曲に関しては第一にお薦めしたい盤かというと
やはりこれでいいのかと思ってしまう。
初めてこの曲に接する人は「民謡風の素材を使ったよくできた管弦楽曲」とは
感じるはず。ただ、こちらとしてはほかに本場ものの胸を突き上げるような
共感に満ちた演奏を知っている。
それを味わってしまうとそうした情動の中に飛び込みたくなる。
デュトワの「ハーリ・ヤーノシュ」などではこの盤で不足はない。

録音はモントリオール・聖エスターシュ教会でのセッション。
Saint-Eustache.jpg
saint_eustache.jpg
伸びやかで綺麗な音。いうことはない。
ピラミッドでなく高域に寄っていると思うが、大太鼓もドカンとくるので
レンジは余裕。要はサウンド・エンジニアの趣味ですっきり仕上げている。

15:27
演奏  美A   録音  94点

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