クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

コダーイ ガランタ舞曲 ドラティ(73)

2016.12.06 (Tue)
ドラティ
ドラティ/フィルハーモニア・フンガリカ(73、Decca)は抑えきれぬ情熱。
ドラティにしては珍しく踏み込みが強く激しくもある。オケもたぎっている。
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このフィルハーモニア・フンガリカは1956年のハンガリー動乱に際して
亡命音楽家を集めて西独の北ラインの小町マールにて結成されたオケ。
はっきりいって音色の洗練も技巧的な特色もないと思う。

ドラティ(1906~88)はフランツ・リスト音楽院でコダーイに師事した。
彼が「コダーイの思い出」に書いているようにこの音楽院で38歳のコダーイは
14歳のドラティをクラスの担当として4年間の教えた。
多感な時期での畏敬と友情は生涯続いた。

このコンビの演奏が熱くなるのは避けられない。
まず全編、音の圧やアクセントが強い。
音は決して綺麗事で済まない意志を感じる。
そして積極的な"訛り"の表出。
レントの部分が終了してアンダンテ・マエストーソ、クラリネットが主題を
奏した後の弦の溜めなど独自でこれはまさにその国のものだと思う。
終結に向けてのアレグロは疾風。

録音はマールの聖ボニファティウスBonifatius教会でのセッション。
ボニファティウス
こじんまりした場所で響きは少ない。くすんだ音色。
ティンパニなどオケの奥の楽器は明快とは言えない。

15:04
演奏  A+   録音  87点

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