クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

コダーイ ガランタ舞曲 フリッチャイ(53)

2016.11.30 (Wed)
フリッチャイコダーイ
フリッチャイ/ベルリンRIAS交響楽団(53、DG)は強烈な共感。
切れば血が出る以上の熱さ。
この曲はフリッチャイの十八番でコダーイの曲の中でも最頻出。
ベルリンフィル・デビュー時ほかことあるごとに取り上げている。

フェレンツ・フリッチャイ(1914 ~1963年)は、ブタペスト出身の指揮者で
コダーイ(1882~1967年)は同郷の先輩で同時代を生きた。
(↓左 フリッチャイ、右コダーイ)
fricsaykodaly.jpg
また、この曲の素材の採取地のガランタは生まれ故郷のブダペストから
ウィーンに向かう途中の田舎。彼がウィーンに出るときに通ったであろう場所。

演奏はフリッチャイがもう完全に手中にしている。
強い音を出しながら伸縮自在。ここぞというときの溜めと放出。
歌うときの咽び方も尋常でない。
スコアをただ音に移しただけでは絶対できない表情の濃さ。
しかもフリッチャイのテンポは速いので切ない。

第一曲目から胸が掻き毟られる。随所で活躍するほの暗いクラリネットの
表情も素晴らしい。日本人の琴線に触れるこのノスタルジーはなぜなのか。
これは管弦楽の演歌だ!
ティンパニは強打され金管は音を割らんばかりの興奮で幕を閉じる。

録音はベルリン・イエス・キリスト教会でのモノラルセッション。
先に併録の「ハーリ・ヤーノシュ」がステレオ(61年)なので続けて聴くと
モノラルが最初は気になるがすぐに演奏に惹きこまれる。
自然な収録で録音時の平均的水準か。

4:24  2:50  1:18  3:04   3:23  計14::59
演奏 (S)      録音  78点

コメント

No title
ガランタ舞曲ときましたか。それもフリッチャイ!!
私は、RIASとの53年盤の前にVPO/ザルツブルク音楽祭61年盤(Great conductors of the 20th century)から入りました。「VPOにここまで感情移入させるか?!フリッチャイって凄い指揮者なんだ」とびっくりした記憶があります。廃盤ですがNaxosウェブで聞けるようですので是非。
フリッチャイ
北の火薬庫様ありがとうございます。
この「20世紀の偉大な指揮者たち」の2枚組は保有していたとお思いましたが見つかりませんでした(泣)。
ガランタが入っていたのですね!


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