クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

グレインジャー 戦士たち ヒコックス(97)

2016.11.04 (Fri)
ヒコックス戦士たち
ヒコックス/BBCフィルハーモニック(97、Chandos)は痛快。

この演奏は、シャンドスのグレインジャー・エディション第6巻の最後に収録。
このシャンドスのグレインジャーを総ざらえしようとする試みは
1992年から2002年まで続き19巻出ている。
これで打ち止めなのか復活継続するのかは不明。

しかしこの中に今は亡きヒコックス(1948~2008)の指揮で
「戦士たち」が収録されたのは有り難い。
ヒコックスとグレインジャーの相性はぴったり。
この指揮者はリズミックで溌剌とした音楽が得意なのだ。
Richard-Hickox_2016103023051882d.jpg

演奏は予想通り最初から息もつかせぬ音楽が展開されうきうき。
このオケの分厚いブラス、パーカッションがドスを効かせる。
チューブラベルがキラキラ。ガーディナーより一層のメリハリあり。

中間で騒ぎが収まり11分からコールアングレがフォーク調のメロディを
たっぷり奏でたあと、左奥からブラスの6重奏が勢いよく登場(12分半)、
そこにテンポとリズムの異なる弦が鬱蒼と覆いかぶさる。
この曲の聴きどころだ。並走する二つの音楽が絶妙で面白い。

そして15分からフィナーレへむけ各種民族=エナジーが集結し
17分には巨大な集団に成長。
フルオケに乗っかるホルンの壮大な下降音型が出るときには鳥肌。
カッコいい。これはオーケストラのビッグバンだ。
Big-Bang.jpg

とにかく流石ヒコックス。BBCフィルも素晴らしい。
因みにこのアルバムには管弦楽曲が14曲収録されているが、
この曲までの13曲とこの曲では小学生と大学生くらいの差があるので
心の準備が必要だ。

録音はマンチェスターのニューブロードキャスティングハウスでのセッション。
シャンドスらしい華やかさを伴いスケール感とパワー溢れる音で収録。

18:47
演奏   S    録音  95点

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