クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第3番 オーマンディ(61)

2016.10.19 (Wed)
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オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団(61、SONY)は奇を衒わない。

オーマンディ(1899~1985)はCBS時代の1961年から66年かけて
ベートーヴェン交響曲全集を録音。「英雄」はその第一弾。
同レーベルのスター指揮者バーンスタインがベト全を録音していたのが
61年から64年で「英雄」は最後の年だった。
また、セルは姉妹レーベル・エピックに57年から64年で全集録音し「英雄」が先発。
思えばすごい時代だった。アメリカの勢いを感じる。

オーマンディはその中で日本では不当な扱いをされてきた。
ポップス指揮者的イメージすらあった彼のベートーヴェンなんか
見向きもされなかったのではないか?
しかし、この頃この指揮者は頻繁にウィーンフィルに客演し
ベートーヴェンを振っている。本場では高い評価を受けていたのだ。

そしてこの演奏、先入観を捨てて聴いてみる。
ゴージャスといわれるフィラデルフィアもここでは極めて落ち着いた音。
音楽はまことにまっとうで癖がない。
各楽章がほぼ同タイムの翌年のカラヤン/BPOのほうが煌びやかだ。

とにかく最初から最後までオケをしっかり鳴らし、
「英雄」の物語性に距離を置きシンフォニックに仕上げている。
個性的ではないが不満もない。
唯一の特色は第3楽章の首席ホルンのメイソン・ジョーンズの柔らかな響き。
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録音はフィラデルフィア・タウン・ホールでのセッション。
ホールの豊かな響きを感じる。SNを感じやや古さはあるが
左右の掛け合いや広がりは十分。当時の水準は達成。

14:46  16:59  5:46  12:18   計 49:49
演奏   A    録音  87点

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