クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第6番 ラトル(2002)

2016.10.16 (Sun)
ラトル46VPO
ラトル/ウィーンフィル(2002、EMI)は意欲作。
ラトル(1955~)はバーミンガム時代にベートーヴェンの全集を残していないが、
2002年にウィーンフィル、2015年にベルリンフィルと全集をつくった。
世界のトップ2といわれるオケと全集を正規に作ったのはラトルだけ。
(失礼しました。ご指摘いただきました。先輩アバドさんがいましたね)
それぞれ評判はいいと思う。

本盤は、ベーレンライター版ということだけでまだ話題になる時代のもの。
最初聴いたときは新鮮でなかなか面白いと思った。
版の問題というよりも指揮者の表現意欲に溢れている。
ウィーンフィルもさすがにいい音。
プルトを絞った弦はピリオド的な奏法なのでいつも音とは違うが。

いろんなアイデアを盛り込んでいる。
が、まだ消化しきれてない印象。

ギーレン盤のように一本ビシッと筋が通っている演奏とも、
ブロムシュテット盤のように自然体の心地よさとも違う。
ましてやワルター盤の酸いも甘いも脱した演奏とも違う。

こうした過去の名盤と比較すると、たとえば終楽章の気持ちの
こもった祈りがちょっとわざとらしく感じてしまう。
2015年のベルリン盤は表面的な刺激が少なくなっている。
ラトルは英国に戻ったこれから、と期待する。

録音はムジークフェライン大ホールでのライブ。
客席ノイズはほとんどなくこのホールの豊かな響きが感じられる。
EMIだからと期待していなかったが思った以上に普通の音。

12:36  12:20  5:24  4:00  10:20   計 44:40
演奏   A    録音  92点

コメント

No title
アバドもVPOとBPO両方のオケでDGに全集を録音してますよ。
No title
あ、そうですね。
忘れていましたアバドさん。
ご指摘ありがとうございます。

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