クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第6番 ブロムシュテット(77)

2016.10.15 (Sat)
ブロムシュテット6
ブロムシュテット/ドレスデン・シュターツカペレ(77、Deutsche Schallplatten)は
多く語る必要なし。最初の数秒聴いただけでこれはいいとわかる。
音楽の流れ、オケの音色が素晴らしく惚れ惚れ。

肩の力を抜き、自我を出さず、オケに任せたら凄い名演になってしまった
と言ったら指揮者に失礼だろうか。
手練手管を尽くした他の演奏の苦労を水泡と帰してしまう無為。
いや、この指揮者の品格、センスが滲んでいるというべきなのだろう。

とにかく何も気にせず身を任して大丈夫という安心感。
案外、演奏・音色・録音とここまで揃った盤はないのではないか。

自然で澱まないテンポ、爽やかな呼吸。清涼な空気。
オケの音色ははっきり言ってベルリンフィルよりこの曲に相応しく綺麗。
この時のSKDは名手揃い。また弦の音が実にいい。

小細工は全くなく、指揮者の存在も消え去り音楽が入る。
個々の楽章に言及する気も湧かない、一貫性と説得力。
聴いた後のなんとも言えない心地よさ。
これぞ「田園」だ。
Claude-Lorrain-Pastoral.jpg

録音は聖ルカ教会のアナログセッション。
ヒスはなく実によく伸びた透明な音。夢見るような美しさ。
今はなき東ドイツのシャルプラッテン・レーベルの
この教会での録音はほんとに素晴らしい。
これを聴くと西側のほうが進んでいた、などと言えないことがわかる。
Lukaskirche.jpg

9:31  12:40  5:44  3:42  9:51   計 41:28
演奏   S    録音  94点

コメント

融通無碍、無為無策
これを聴くと40分ほど何も考えずひたすら流されてしまいます。融通無碍、無為無策、オケに任せたんですかね、良い曲(当たり前)だとあらためて思います。
No title
こうした演奏を聴くと指揮者の役割とは何かを考えたりします。
曲やオケの魅力が最大限に出た盤だと思います。
これで指揮者が自意識過剰だったら魅力が減じていたと思います。
安曇野さん、こんにちは。ブロムシュテットは、ベートーヴェン交響曲全集と同じくドレスデン・シュターツカペレと組んだ シューベルトの交響曲全集もいいらしいと聞いて、購入して最近聴いていますが、演奏は素朴ながらも端正で、しっとりとした響きが良いです。いまさらながらですが、ブロムシュテットは僕にとって注目していきたい指揮者の一人になりました。ベートーヴェンの方はAmazonとかじゃないと手に入らないみたいですね。
No title
カズヒロ様
ブロムシュテットのシューベルトもいいですね。
過去の記事で交響曲第2番のところで私もS評価でした。とにかく何とも良い塩梅で安心して聴けます。

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