クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第6番 フルトヴェングラー(52)

2016.10.09 (Sun)
フルヴェン田園1952
フルトヴェングラー/ウィーンフィル(52、EMI)は想像する愉しさ。
フルヴェンの「田園」録音の中では音がよい。
近時の録音に比すれば圧倒的に情報量は少ないが、頭の中での十分補正できる。

演奏はこれぞフルトヴェングラーという個性的なもの。
個人的には爽やかな「田園」が好きなので積極的に手が出ないが
聴きだすと面白い。ただ、ふと思う・・・
この録音、神格化されたフルトヴェングラーだから許されているのかもしれない。
最新音響でブラインドで聴かせたら
『オケの音色は美しいが、指揮者の解釈は恣意に過ぎ古典の枠をはみ出している』
と評されただろう。

第1楽章のテンポの遅さはよく指摘されるが、非常に重厚濃厚。
この指揮者はどんな音楽にもドラマにする人だと、これを聴いて改めて感じる。

第2楽章も前楽章の流れ。きっと生で聴いていれば夢心地だろうな。
実にロマンティック。

第3楽章もなで肩。しゃきしゃき感は少なくリズムは重い。

第4楽章はマッシブ感ある鳴り。

終楽章はテンポが可変しオケが一生懸命ついていこうとしている。
聴衆のいない録音でもこの感興の昂ぶりはさすが指揮者だ。
終結はマゼールを上回る芝居。

(↓昔はこのような挿絵で田園の作曲背景が説明されたが)
PASTORAL.jpg

録音はウィーン、ムジークフェラインザールモノラル・セッション。
整った条件での録音でホール感や弦の表情など味わえる。

11:50  13:23  5:58  4:08  9:19   計 44:38
演奏   B+    録音  76点

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