クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第6番 レイボヴィッツ(61)

2016.10.08 (Sat)
レイボヴィッツ全集LP
レイボヴィッツ/ロイヤルフィル(61,Reader's Digest)は健康的。

ルネ・レイボヴィッツ(1913~72)はワルシャワに生まれパリに没した
指揮者、音楽理論家、作曲家。
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一番有名な彼の遺産はリーダーズ・ダイジェスト社に残した
このベートーヴェン交響曲全集だろう。
この録音を企画したプロデューサー、C・ゲルハルトはよくも現代音楽に造詣の深い
この指揮者を古典大作に起用したものだと思う。
リーダーズ・ダイジェスト言えば米国の保守教養派の雑誌のイメージが強いので、
その会員向け頒布物としては革新的挑戦的だと思う。

この全集は時にキワモノ的な評価を受けることがあるが、
私はこの指揮者の真剣な取り組みと現在に通じる快速なテンポが好きだ。

この「田園」もそうだ。
ここでのテンポは極端に速いということはないが流れは一貫してよい。
底流に勢いがある。その中に指揮者のセンスで味付けがされる。

前半2楽章は大きな特徴を持つものではない。力強く肯定的。
小細工はなく、妙な溜めもないが、歌う隆起はある。
ただ、アンダンテは少しもてあまし気味。
そもそも繊細な表出をあまり得意としていないような気もする。

やはりこの指揮者の持ち味が発揮されるのは後半。
明るく活き活きした流れの中で豪快な嵐。
(一部管の突出した強奏あり)
その後の終結の喜び感が十分出ている。
ただ、彼のベト全の中で傑出したものとはいえないと思う。

録音はウォルサムストウ・タウンホールでのセッション。
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もともとはRCA(英DECCAケネス・ウィルキンソン)の布陣で録音されたものを
イアン・ジョーンズがリマスターしたスクリベンダム盤で聴取。
SN改善の跡が見え鮮明さを少し抑え聴きやすい音。
ホールの広さを感じさせる伸びの良い音場に左右のステレオ感も自然。
低域の量感もあり同時期のメジャー録音の水準には達している。

11:33  12:40  5:06  3:32   9:30   計 42:21
演奏  A   録音 86点

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