クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第6番 マゼール(68)

2016.10.07 (Fri)
マゼールBPO56
マゼール/ベルリンフィル(60、DG)は正統。マゼール29歳の記録。
同時期にEMIはクリュイタンスでBPOとのベト全集を進行させていたが、
「田園」は最後の60年3月になった。マゼールは59年11月から60年3月に
かけてのセッションであるので、タッチの差でBPOの「田園」ステレオ初録音。

演奏は58年のこのコンビの「運命」とはまた雰囲気が違う。
「運命」は非常に骨格のしっかりした男性的な演奏だったが
こちらは極めて優美な音を紡いでいる。
なんとあの名盤ワルターとほぼ各楽章同じテンポ感。
オケはこちらの方が流石にドイツの音がしているが・・・。
「嵐」もカラヤンのように挑みかかり牙をむくようなことはない。
全体を通して非常に真っ当な「田園」。マゼールらしさを期待すると外れるが、
音楽自体は誠に正当でマゼールの音楽的資質が正統なことが分かる。
そして2年後のカラヤン/BPO録音の方が特殊だということを知る。

録音はベルリン・イエス・キリスト教会でのステレオセッション。
クリュイタンスと同時期だが録音場所が違う。こちらの方がどっしりした音。
この頃のDECCAのような作り物めいた音ではなく至極自然なDGの音。
分離はほどほど柔らかなマストーン。

9:31  11:46  5:25  3:40  9:25   計 39:47
演奏  A    録音  87点

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