クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第6番 グッドマン(87)

2016.09.21 (Wed)
ハノーバーバンド田園
グッドマン/ハノーヴァー・バンド(87、Nimbus)は宮殿の「田園」。
古楽器による優美な音が王宮の間に拡がる、そんな演奏・録音。

本盤は古楽器による世界初のベートーヴェン交響曲全集からの一枚。
この後どっと出て来るピリオド軍団の個性的な演奏とニンバスという
弱小レーベル(一時倒産して再起中)からの発売ということもあり、
この記念すべき全集は忘れられた存在になった。

ハノヴァー・バンドは英国のチェリスト、キャロライン・ブラウンによって
1980年創設された古楽器オケ。
このオケでヴァイオリンを弾き指揮をしていたのがロイ・グッドマン(1951~)。
グッドマン
この録音は1987年8月に行われているが、この1カ月後グッドマンはホグウッドの
エンシェント室内管弦楽団の「田園」のコンマスとして参加している。

本盤のグッドマンの指揮はある意味古楽器を脚色なく違和感なく音にした趣。
1か月後のホグウッド盤はこれに比べるとよりしゃっきり感あり。
グッドマンの指揮はたいてい微温的で意志を表に出すことがない。
それが埋もれてしまう大きな要因だろう。

流れは淀みなく40分そこそこで全曲を駆け抜ける。
しかし常に軽やかで優雅。よってBGM的に効くには最適な一枚。
ベートーヴェンの全集の中では曲想と一致し気持ちいい演奏。

録音はロンドン・トゥーティングのオールセインツ教会でのセッション。
まさに教会らしく響きが多い。
オールセイントチャーチ
少人数のオケなので混濁はなく左右の対向配置の掛け合いが聴かれる。
引き締まった音を望む向きには全く向かないが、
豊かな響きに包まれるのも悪くない。

10:48  11:43  4:54  3:59  9:13   計 40:37
演奏   響   録音  90点

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