クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第6番 ベーム(71)

2016.09.20 (Tue)
ベーム田園vpo
ベーム/ウィーンフィル(71、DG)はやはり神かもしれない。

カール・ベーム(1894~1981)は1963、75、77、80年の4回来日した。
75年の日本での熱狂は今でも覚えている。
NHKホールで聴いた「火の鳥」のコーダの前の一瞬の無音の間
・・・『神』だと思った。
ただ冷静になるとあの時のブームに
心が囚われていたのかもしれない、とも思った。
ベーム来日
というのも私はベームの熱狂的ファンということはなかったから。
70~72年のウィーンフィルとのこのベートーヴェン交響曲全集は
発売時に相当持ち上げられており、
天邪鬼な当方は思ったほど面白くない、と考えていた。

そんな印象もあり、死後、ベームのレパートリーの大半が
ピリオド軍団に席巻された時、
あのがっしり・どっしりは旧スタイルになり、
人気が減衰したのも仕方ないと思った。

ただ、今改めてこの演奏を聴いて全く参ってしまった。
この演奏は古いとか新しいとかを超えて響いた。

これは当方の心境の変化か?

アバドがVPOを使い手練を尽くしてやったことなど
足元にも及ばない音楽がここにある。
ピリオド奏法の軽快な演奏も好きだが、
ベームの揺るがせにしない「筋」が素晴らしい。
自然なのだが細部に意志が宿る。
全てが一定の範疇にしっかり収まっている居心地の良さ。
名盤だ。

録音はムジークフェラインザールでのセッション。
今となると大編成オケでたっぷり鳴らした音響は大きすぎる気がするが
落ち着いたテンポが響きを邪魔しない。楽器の遠近もあり優秀録音。
LPの時より明瞭度が上がった気がする。

12:18  13:56  5:48  3:42  9:48   計 45:32
演奏   A+   録音 91点
 

コメント

名演です
聴きなおしましたが、演奏のすばらしさに耳が吸い寄せられるような感じです。
細部までおろそかにしないけれども流れの自然さを少しも損なわない
「神技」かもしれません。
録音も大変聴きやすいのでありがたいです。
田園
あまりに聴き古した名曲の古典的「名演」といわれるだけで食傷になってしまいますが、やはりいいものはいいですね。

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