2016.09.16 (Fri)

バーンスタイン/ニューヨークフィル(63、SONY)は痛快な爽やかさ。
この指揮者はウィーンで正調「田園」を録音しているが、
ここでは自分の感じたままの「田園」を聞かせる。
昇り調子・勢いのあったころの演奏。
第1楽章冒頭より流れがよく淀むところがない。
そして少し荒っぽさもあるけれど、弦のザクザクが好き。
第2楽章は室内楽的な繊細な表情を見せる。
テンポはゆったりしているが音が弛緩していないので爽やかさは継続。
第3楽章も元気。
ホルンが舞台裏から響く。あたかも森の奥で角笛が吹かれるよう。
面白い趣向。
第4楽章の嵐は案外温厚。
終楽章はニコニコしながら振るバーンスタインがいる。
楽器の扱いが丁寧とは言えないが発散する音楽。

録音はマンハッタンセンターでのセッション。
この場所は伸びがよく広い音場感が気持ち良い。
11:05 13:42 5:27 3:43 10:13 計 44:10
演奏 A 録音 89点