クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン 交響曲第8番 マーク(94)

2016.09.14 (Wed)
マーク78
マーク/パドヴァ・ヴェネト管弦楽団(94、ARTS)は初々しい。
ペーター・マーク(1919~2001)の70半ばの演奏なので、この表現が当たっているのか。
だが決して重くも枯れてもいない。
ピリオド奏法ではなく工夫満載なのだが嫌みがなく朴訥とした感じがこの曲によく似合う。

また、このオケがいい。
ベルリンフィルのような完璧多勢で押し倒すのでなく、音がスケスケ、下手するとスカスカ。
室内楽オケのような感じで一本一本よく聞こえる。
ヴェネト州パドヴァ、ヴェネツィアの少し北にある美しい小都市のオケ。
聴く前からなんとなく音が想像できる。
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PADOVA2.jpg

1960年代だったらこのような薄いベートーヴェンは日本では受容されなかったと思う。
しかし失われた○○年といわれるように長く続く疲労感の中では
分厚い音響よりもこのような軽く嬉々としたベートーヴェンが合うような気がする。
演奏者が構えていないので、こちらも気が楽だ。
マークが晩年辿り着いた境地。

録音はパドヴァのモディリアーニ・オーディトリウムでのセッション。
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オケの人数が少なく響きのいいホールなのですっきり伸びた音が心地よい。
重厚さは望めないが楽器のここが鮮明に聴こえる。

10:36  3:55  5:21  7:44   計 27:36
演奏   朴A+    録音  91点

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