クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ストラヴィンスキー 春の祭典 クルレンツィス(2013)

2016.08.28 (Sun)
クルレンツィス
クルレンツィス/ムジカ・エテルナ(2013、SONY)は剛質。

テオドール・クルレンツィス(1972~)はギリシャ出身の指揮者で
旧ソ連圏で活躍中。鬼才と呼ばれるがこの演奏は正統的。
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表現に小細工はなく筋肉質の音響で突き進むが、弦の充実が非英米的。

ムジカ・エテルナという団体は古楽器専門の小編成かと思いきや
ここでは100名をゆうに超す大規模化。独の援軍も使用?
(↓曲によっては立って演奏。女性比率高い)
ムジカエテルナ

また、バロック的古楽の音はせず、普通のオケと同様。ヴィブラートもあり。
もっと変わった音や奇抜な解釈があるのかと思ったがそれは肩透かし。
ただ、そうしたことを期待しなければ極めて高度な演奏。

第1部は弦楽の引き締まった低域が効果的で音楽にドスが効いている。
上っ面が派手な音響でなくいぶし銀的。後半に向けて迫力を増す。

第2部もしっかり考えられている。終結も凝縮された響きがいい。
ただ、土着性や熱狂とは違う理性が常に支配している感じで、
それが聴く者に案外刺激を与えない。

過去さまざまな演奏が出てしまっている「春の祭典」のバーは
上がってしまったのだ。

録音はケルン、シュトルベルガー・シュトラーセ 7でのセッション。
ギラギラ感少なく少し距離を保ちながらも鮮明。
大太鼓の音などぼやけそうな音も明確にエッジが立つ。
派手さや突き抜け感はないギュッとした音。

なお、このオケの本拠地は現在ロシアのペルミという街にあるので
ツアー中の録音か。
(↓赤〇の場所がペルミ)
ペルミ

15:40  19:05   計 34:45
演奏   A    録音  94点

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