クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

バルトーク 管弦楽のための協奏曲 ライナー(46)

2016.08.14 (Sun)
ライナーSP
ライナー/ピッツバーグ交響楽団(46、COLUMBIA)は歴史的録音。
ライナーは1938~48の間にピッツバーグ響の音楽監督だった。
バルトークのオケコンは1943年に作曲され、
1944年12月1日に委嘱したクーセヴィッツキー/ボストン響により初演された。
作曲者は初演を聴いてコーダの唐突な終結をより効果的にすべく1945年2月に
エンディングを改訂し、9月に病没した。
この曲の初記録は初演者による1944年12月30日のライブ盤だろうが、
改訂版(現行版)による初録音は作曲者の死後半年に満たない1946年2月の
この盤ではないか。

速めのテンポで即物的に進むのはシカゴ響と同じで、
この時に既にこの曲に向き合う姿勢ができていた。
金管のヴィブラートは時代を感じさせる。
副次的な木管(第3楽章)や金管(終楽章冒頭のホルン)を
浮かび上がらせるのもこの時からの癖だ。

ただ、当時の空気を味わいたいという向きならともかく、
現在聴くなら敢えてこの盤に手を出す必要はない。
オケも録音もシカゴ響が上だから。

録音はピッツバーグのthe Syria Mosqueというホールでのセッション。
Syria_Mosque_Pittsburgh.jpg
モノラルなのでデットに聴こえる。
スクラッチノイズは多少あるが明瞭に音を捉えていて驚くが所詮そこまで。
この曲は掛け合いの妙があるので、やはり新しい録音が良い。
なお、保有盤CDは「The 20th Century Maestros」からのもの。

9:59  5:55  7:55  4:32  9:08   計 37:29
演奏   歴    録音  75点

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