クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

バルトーク 管弦楽のための協奏曲 シャイー(95)

2016.08.10 (Wed)
シャイー
シャイー/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(95、DECCA)は空間に歌う。
印象として、同じオケ同じ場所収録の83年ドラティ盤と似ている。
もちろん細部はそれぞれの工夫の跡があるのだがぱっと聴くとそっくり。
それほどこのオケ&ホールは個性なのだ。

シャイーの方が歌っている気もするが、ドラティも表情は一辺倒ではなかった。
大きく違うのは第3楽章のテンポ。
ドラティは標準的速度でやっているのに対し、シャイーはじっくり8分を要す。
雰囲気がオドロオドロしい。ある意味この大ホールの空間音響を活かした演出。
緩んだ印象を与えない範囲でテンポを落とし夜の雰囲気を出す。

第4楽章も間をしっかり取りながらロマンティックな素振りを見せる。
ここら辺はオペラティックな演出に通じる。

終楽章はドラティ同様スピード勝負はできないので丁寧に音を紡ぐ。
終結部はテンポを猛烈に落として高らかに終わる。
きびきび感はないのでそれを求める人にはお薦めできないが、
ショルティに飽きた人には面白いかも。
riccardo-chailly.jpg

録音はコンセルトヘボウ大ホールでのセッション。
マイルドな音響をベースにしている。ボリューム感は満点。
飽和感はない。
ただ、奥まった楽器群やティンパニがもっと輪郭が出ていればと思う。

9:56  6:13  8:03  4:36  10:01   計 38:49
演奏   A   録音  92点

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