クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

バルトーク 管弦楽のための協奏曲 オーマンディ(63)

2016.08.06 (Sat)
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オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団(63、SONY)はこれぞフィラデルフィア・サウンド。
華麗でハリのある音。使い古されたこの言葉を使いたくなる。
ケネディ大統領暗殺の1カ月前、アメリカの勢いを見せつける。

なお、オーマンディの指揮は実に多彩で直線的なショルティやライナーより
聴くほどに味わいがある。RCAへ再録盤より面白い。

第1楽章の整然とした輝かしさはこのコンビならでは。

第2楽章の和太鼓のような音に導かれ、各楽器が独自の表情を次々に繰り出す。
フルート、トランペット実によい。
終結で主題が戻る部分では冒頭よりもテンポが落とされ別の表情を見せる。

第3楽章は強い表情を見せる。明晰で暗くはない。

第4楽章は表情の変転が実に見事。ぱっと空気が変わる。
泣きそうになる。こんな情感を湛えた演奏はなかなかない。

終楽章は快速テンポで合奏協奏曲の愉しみを味わう。
ラッパも気持ちよさそう。一気呵成の思い切りのよい最後は清々しい。

やはり同郷の血が騒ぐか、外面の華やかさのみに終始しない充実だ。
オーマンディ

録音はフィラデルフィア・タウン・ホールでのセッション。
いまだに鮮明でこのオケの響きを伝える好録音。
リマスターはそうした輝かしさを残したため、
ややハイ上がりな印象でヒスも残るものの変に丸めないのでよい。

9:52  6:56  6:51  4:36  9:07   計 37:22
演奏    A+   録音  88点

コメント

No title
演奏も素晴らしいですが、このジャケットもいいですね。オケコンにぴったり。LPレコードならではの魅力です。
ジャケット
LP時代のジャケットは
よかったですね。
ダウンロード時代になると
ジャケットそのものが
なくなってしまいます。

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