クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

バルトーク 管弦楽のための協奏曲 デュトワ(87)

2016.08.03 (Wed)
デュトワ
デュトワ/モントリオール交響楽団(87、DECCA)は乾いた熱気。
音楽の作りはドライ。音の切り方など淡白。しかし結構強めの音を繰り出す。
軟のデュトワではなく硬のデュトワがいる。
デュトワ式

「管弦楽のための協奏曲」は80年代後半から90年代にかけて
あらゆる有力コンビが優秀デジタル録音引っ提げて登場した。
もうやりつくした感があるので21世紀に入ってめぼしい録音が無くなったような
気がする。まあ、この状態はクラシック音楽全体に言えることかもしれないが・・・。

そうした群雄割拠時代の1枚がこれ。
音を短く、べた塗りしないのでいつも透明感を並走させる。

第1楽章は引き締まった低弦がゆっくり蠢く中きらりと木管・金管が陽を射す。
虚心で聴いてみるとデュトワも結構気合いが入っている。
このコンビは全く本場物とは言えない。
そんなの関係なく、とにかくスカッと気持いい。

第2楽章の乾いた太鼓の音がこの演奏を象徴する。

第3楽章も夜の濃厚な雰囲気ではなくさっぱりしている。

第4楽章は速めのテンポで情感を押し殺す。
中間部のテーマもテンポをさほど落とさない。
民族色は望めないし、狙ってもいない。

終楽章もスッキリサクサク。決して怒涛の迫力という風ではない。
このオケは改めて華麗な音を出すと気づく。ブラスセクションが眩しい。

録音はモントリオール、聖ユスターシュ教会でのセッション。
eglise-saint-eustache.jpg
残響はほどほどで鮮明鮮烈な音。クリスタルな輝き。
低域は強くなくあくまで輪郭重視。やはり優秀録音だ。

10:08  6:35  7:38  4:15  9:28   計 38:04
演奏   A+   録音   94点

コメント

安曇野さん、こんにちは。

前にヴァレーズのアメリカについて連載されていたときの推奨盤、ブーレーズ/NYPのディスクなのですが、渋谷タワレコで聞いたら廃盤、新宿とお茶の水のディスクユニオンで中古を探してもありませんでした。いつかは出逢えると思っているのですが。。

安曇野さんは同曲異盤をこれだけ多種類聴かれていますが、どうやって入手されているのですか?差し支えなければ、教えてください。
CD購入について
かずひろさん、こんにちは。
私のこのメモは今までコツコツ買ってきたCDを再度聴き直したりして書いています。
昔はCDショップ一本やりでしたが、最近は中古ショップのほか結構ネットで買っています。
クラシックは廃盤が多いのですが、amazonサイトの中古で発見したり。
このヴァレーズのブーレーズ/NYPも今ならこのサイトで出ていますね(しかも安く)
安曇野さん、コメントありがとうございます。amazonですか。調べてみます!

更新これからも楽しみにしています。

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