クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

バルトーク 管弦楽のための協奏曲 小澤(69)

2016.07.26 (Tue)
小澤シカゴ
小澤征爾/シカゴ交響楽団(69、EMI)はわっ!眩しい。
小澤34歳の記念碑。若さとは何かを地で行くような指揮。
天下の銘器をガンガンにドライブする。
真剣を持った若者が切りつけたかと思うと突如落ち込みそしてまた襲いかかってくる。
(↓The Jack Robinson Archive のサイトから。本録音時1969年の小澤)
Ozawa062.jpg

オケは流石だ。シカゴ響は1955年のライナー盤、1981年ショルティ盤で
圧倒的なパワーを見せつけるが、この小澤盤も凄い。
コントロールという意味ではまだ若いが風圧を感じる金管、引き締まった打楽器、
木管の名技、筋肉質の弦など。危険を感じるという意味では一番の演奏。
弱音部の精妙な味わいは後年に待つが、ここには捨てがたいエナジーがある。

録音はメディナ・テンプルでのセッション。
メディナテンプル
このEMI盤は再生環境によって音が変わる印象。LP盤をスピーカーで再生した時は
丸いくすんだ音だったが、リマスターCDをモニターヘッドフォンで聴いたら
何皮もむけたような音で情報量も多いことが分かった。
この録音会場の響きと距離感がぼやけた録音という印象を与えるが、
実は鮮明な音が記録されている。
これにより演奏の印象が「生ぬるい→強烈」に変わってしまった。
低域を絞りニアリスニングかヘッドホン再生の方が良いかもしれない。

9:15  6:30  7:45  4:19  9:15   計 27:49
演奏   刃A+    録音 87点

コメント

No title
ヴァレーズ、サン・サーンスのあとは何?と思いきやオケコンですか。この演奏は、「北の火薬庫」の初耳盤なので思い入れが強く推薦できませんでしたが、強力な支持者の出現で喜んでおります。
このあと、どんな盤が出てくるか楽しみなので、好みは書きません。
No title
余白のガランタ舞曲も名演ではないかと思っています。この曲のトップは、フリッチャイ/VPOのものでしょう。切ない響きをVPOから引き出しています。VPOもこんな音だすんだって感じ。これには及ばないが、健闘している演奏に思います。いつかは取り上げて欲しい曲です。
ガランタ舞曲
ガランタ舞曲。いい曲ですね。
哀愁が漂い日本人の感性にも何か訴えるものがあるような気がします。
フリッチャイの演奏は知りませんでした。探してみます。
No title
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理者のみに表示

トラックバック