クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

サン=サーンス ピアノ協奏曲第4番 マリコヴァ(2003)

2016.07.22 (Fri)
サンサーンスマルコヴぁ
マリコヴァ(p)/T・ザンデルリンク/ケルン放送交響楽団(2003,audite)は女と男の舞踏。
この曲に潜んでいた魅力を新たに掘り起こしてくれた感がある。
演奏・録音共に最上。

マリコヴァ(1965~)はウズベキスタンの出身、日本でもおなじみ。
Malikova.jpg
トーマス・ザンデルリンク(1942~)は言わずと知れたクルトの息子でドイツの指揮者。
トーマスザンデルリンク
オケも含めて本場物ではないが、故にしがらみなくこの曲に取り組み新発見を成し遂げた。

サン=サーンス(1835~1921)は不可解と不思議さが優雅を纏っていることを知らしめる。
今まではピアノ主体の演奏が多かったがこれは一粒で二度おいしい。
煌めくピアノにがっしりオケ。品の良さと妖艶さ。対等の立場で絡み合う。

ピアノは星降るようなきらきらの粒立ちであったり
豊潤な赤葡萄酒のような色になったり。猫の目のよう。
オケも縦の線を打ち込んだかと思うと、太い腕でピアノを支える。
また弦がブルーの冷気を突如吹き込む。こちらも千変万化。
骨格のしっかりさはやはりドイツのオケと思うが
粗さがなく指揮者のコントロールが素晴らしい。

第1楽章から丁寧だが、第2楽章は保有盤最長の演奏時間にも
かかわらず退屈せず繊細な音色を愉しむ。
演奏終了時はブラヴォーを言いたくなる。

録音はケルンのフィルハーモニーでのセッション。
koelner-philharmonie-.jpg
SACD盤。新鮮な音だが全く刺激臭はない。
ホールトーンも取り入れているが曖昧さはない。
ピアノの音はマイクがよく拾っているがバランスの悪さもない。  

12:15    14:26   計 26:41
演奏   S    録音  95点

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