クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

サン=サーンス ピアノ協奏曲第4番 アントルモン(76)

2016.07.21 (Thu)
Saint-Saens.jpg
アントルモン(p)/プラッソン/トゥールーズ・キャピトル管弦楽団(76、SONY)は
表現意欲が出過ぎたかも。

この曲に何を求めるか。
ロマン派ピアノ協奏曲としてはこの程度の意欲は当たり前のレベル。
しかし、私はこの曲にさらりとした着流しのよう風情を感じたい。
それがお洒落っぽいと思う。

今やアントルモン(1934~)はすでに80歳を超え、指揮歴もそうと長くなった。
PhilippeEntremont21.jpg
個人的にはアントルモンと言えばバーンスタインの交響曲第2番「不安の時代」に
おけるピアノパートの軽やかさと深刻さを描いた演奏が忘れられない(65年録音)。
さてこの曲は61年オーマンディとの協演盤につぐ再録音。
デジタル前に録音されて影の薄くなった本盤より旧盤の方が有名かもしれない。

第1楽章冒頭はオケがたっぷりの表情。ピアノもそれに呼応して濃厚。
うーんここは表向きはスマしてほしかった。
主部に入ると一転しゃきっとするかと思うと遅いテンポでまったり感も。
後半のアンダンテはいい雰囲気。

第2楽章はピアノにぎこちなさ?アントルモンほどの名手だから技巧の問題ではない。
少しタッチが重いのが気になる。
それでも完全に手中に収めているピアノは最後まで自信ありげだ。
オケはそこそこ出しゃばらず流麗な伴奏だが、金管はラフな面がある。

録音はトゥールーズでのセッション。リマスターはヒス・ゴロを多く残している。
これはクールな空気感を残したっからかもしれない。
また、ワウフラを感じる様な所はオリジナル・テープ起因なのか
もともとゆらぎ音なのか判然としない部分あり。
距離感はピアノとオケは両者の溶けあいを意識したもの。

12:23   13:28   計 25:51
演奏    A-     録音  86点

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