クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

サン=サーンス ピアノ協奏曲第4番 コラール(85)

2016.07.19 (Tue)
サンサーンスコラール
コラール(p)/プレヴィン/ロイヤルフィル(85、EMI)はあと少し洒脱が欲しい。
ジャン=フィリップ・コラール(Jean-Philippe Collard, 1948~)の37歳の時の演奏。
音楽一家に育った彼の素直さに好感が持てるが、
なんと言うか・・・もう一つ香り立つものがあれば・・・。
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第1楽章の冒頭からひんやり少しつんと澄ましたテーマが出て行く掴みの部分、
変に斜に構えず進行する真面目さはよい。
しかし、徐々にこの曲のこの楽章に不可欠な”雰囲気”に少し物足りなさを
感じるようになった。揺らぎは表出されるのだが、そこに洒脱感が薄い。

一番好きな部分である後半のアンダンテは素敵な糢糊混沌にもう一歩。
オケは雰囲気が出て綺麗。

第2楽章は重くならず軽く疾走するのだが、ここでも真面目。
遊びは少なく終結に向かう。無用な力みがないのは流石。
プレヴィンは伴奏に徹してオケをよくコントロールしていると思う。

録音はアビーロード第1スタジオでのデジタル・セッション。
例によってこのスタジオの癖が出た。
ピアノなど強打音や高域に伸びが足りずやや金属的なテイストが覗く。
澄みきったキラキラさではない。響きの量は多くないがデットというほどでもない。
音の輪郭は明確だがこの曲の場合もう少し夢幻性が出るとありがたい。

12:53   13:36   計 26:29
演奏   A   録音  87点

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