クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ヴァレーズ アメリカ リンドン=ジ-(2005)

2016.07.16 (Sat)
ヴァレーズリンドンギー
リンドン=ジー/ポーランド国立放送交響楽団(2005、NAXOS)はスタイリッシュな原典版。
シャイー盤で復活した1921年初演版を2005年にヴァレーズ直系作曲家の周分中が
再度手を加えた版による演奏。いずれにせよ奏者155人を要するもの。
ナクソスがこのコストのかかる版を録音した英断に敬意。

初演版は楽器が沢山鳴り、バンダによる遠近法など面白いのだが、
中間部にあてもなく彷徨い拡散の印象を与える面もある。
改訂版の方が凝縮されており緊張感が持続するともいえる。

さて、リンドン=ジーの指揮だが実にうまくオケをコントロールしており引き締まった演奏。
Christopher-Lyndon-Gee.jpg
シャイー盤が独自の空間音響ならば、こちらは直截に切り込む金属の音響。
明快な響きは力強い。先述の初演版の拡散もあまり感じさせない。
終結は細身だがクラリネットの絶叫が鳴り続け阿鼻叫喚の世界となる。

ポーランドのこのオケに不足はないばかりかパワー漲る音を放出している。

録音はポーランド、ガトヴィッツのGrzegorz Fitelberg Concert Hallでのセッション。
Katowice-Konzertsaal-Ph-Sammy-Hart.jpg
このオケの本拠地。広さを感じる。
シャイー盤よりも先鋭な音で優秀録音。ナクソスの録音は本当によくなった。

23:55
演奏    A+     録音 94点

コメント

ヴァレーズ、初めて聴きました
安曇野さん、こんにちは。前にコメントを書かせていただいた者です。いつも拝読しています。ヴァレーズのアメリカ、気になって、まずはYoutubeで聴いてみました。カチッとした構造があるというか、現代音楽にありがちなただガチャガチャしているという音響ではなくて、とても気に入りました。安曇野さんが推薦されているブーレーズ/NYPのディスクを買うつもりです。ヴァレーズは、名前がブーレーズに似ているなぁくらいの印象しかなく、これまで全く聴かずにいましたが、新発見です。今後も更新を楽しみにしています。
No title
カズヒロ様
ご丁寧にありがとうございます。
基本的には自分へのメモとして書いているようなブログですが、このようなコメントを頂くと大変うれしく思います。
今後ともよろしくお願いいたします。

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